今月の作品

「枝を主役に 連翹・アネモネ・レモンリーフ」

◎三体いけ
主材 レンギョウ(モクセイ科)
副材 アネモネ(キンポウゲ科) レモンリーフ(ツツジ科)

「枝」を主役にした「季節の枝と花の盛花」をいけてみよう。
二月〜三月には、色んな春の花木が花屋に売られている。そんな中でも作例の連翹(れんぎょう)などは枝を長めにいけた方が美しく見せられる。連翹は小枝が多く、外にひろがりながら上にも伸び上がるように育つ。そういう枝は「副」の 置で伸びやかにいけるといい。立体形にするか、斜体形にするかは枝の姿で決める。

連翹は中国原産の落葉低木。黄色の花が春の陽ざしを感じさせる。
アネモネは地中海東南部に分布する多年草。名前はギリシャ語の「風」に由来し、春一番の風とともに花が咲くところからつけられた。
レモンリーフは北アメリカ原産の常緑低木。葉をねじったり枝を撓めたりして、艶やかな厚い葉を美しく見せる。

春の暖かな陽ざしを集めたような連翹の花。枝の形によっていける花型を変えればいいが、作例では斜め上に伸び上がる姿に立てた。(副の位置)
先に立てた枝の残りにも花がついていたので、後ろに重ねるように加える。(副に奥行きを加える)
連翹よりも低くアネモネを立てる。アネモネは必ず水切りをしてから剣山に挿す。挿した後で角度を変えると茎がくだけて倒れることがあるので動かさないようにする。(真の位置)
真の前にもう一本アネモネを立てる。(真に厚みをつける)。前方に低くレモンリーフを挿してアネモネの足元をかくす。(留の位置)。その後ろにもレモンリーフを加える。